【ぼむ】と漫画とこれから  20240402

「ぼむ」は1971年の春に関西在住の4人の大学生が大阪で立ち上た1コマ・漫画の同人誌に始まります。設立メンバーは団士郎、山口博史、宮本章博、篠原ユキオの4人でした。 その後 国府弘昌、うめたに・えいぞう、ののぐち・さとる、外村晋一郎 桂べかこ(現.南光)、柳たかを、カワキタ・カズヒロ、木村マルミが参加、途中で 宮本、うめたに、山口は退会して現在は残りの8名で活動を続けています。 活動は季刊での同人誌の発行と平行して年に数回の漫画展を開催してきました。 発足から現在に至る53年間、休むことなく続いている毎月の例会は、漫画に限らずお互いの趣味やさまざまな情報交換の場であり、それぞれに刺激し合いながら今も新しい作品を生み出す場となってきたのです。 一コマ漫画を取り巻く状況は発足当時から必ずしも明るいとは言えない状況でしたが、当時はメンバーが出会うきっかけとなった大阪産経新聞をはじめとして関西の新聞各紙には、アマチュア漫画家の力試しの場として投稿欄が激減し、またその質の低下も目立ちます。印刷物としての同人誌ぼむの発行は1992年の35号をもって休刊となりそれぞれの作品発表の形態も多様に変化してきましたが、ぼむ漫画展はこうして毎年途絶えることなく続いてます。 メンバーも半数以上が既に後期高齢者となり身体の衰えを感じること多くなってきました。例会でも病気や終活が話題になることが増えました。今年は残念ながらカワキタカズヒロは体調不良のため不参加となりました。しかし、一コマ漫画に向かうエネルギーは20代の発足当時より、変わりなく作品は歳を重ねるごとに熟成されているように思います。          2024/ 04/02  篠原ユキオ