【ぼむ・後記】2022

1984年から参加させて頂いてはや47回目、それまでは案内状を頂いたとき大阪老松町にある会場の現代画廊をのぞかせて頂いたぐらいで、篠原さん以外のメンバーとちゃんと話したこともありませんでした。 誘って頂いたときに考えたことは、ひとコマまんがを描き続けるには、「OKすべき!」という直感が迷いに まさったと思います。理由は「ぼむ展」には、ひとコマまんがに対する真摯な姿勢が感じられ、参加することでひとコマ創作の情熱を維持できると思ったのでした。 (柳たかを)

このところ毎年のように新作掛け軸三点(6本)を定位置展示している。同様に、初日から最終日まで、昨年、一昨年も来場いただいた方々が、ほぼ同じペースで、見に来て下さっている。メールで事前に時間調整しているので、会い逃しはないと思っていたが、お一人、来場されたのに、先客との話が盛り上がっていたからと作品だけ見て帰られた方があった。ひょっとすると、他にもあったのかもしれないのが気がかりだ。 (団 士郎)

搬入出日と中一日しか行っていないので、あっという間に会期が過ぎた感じ。それでも懐かしい記憶を呼び起こすには充分だった。二十数年ぶりに声をかけて頂き、半分迷いながらも参加させて貰ってよかった。作品作りも もちろんだが、まず、ぼむの皆さんとのお喋り。そしてギャラリーを訪問してくれた方々との会話。長いコロナ自粛から目覚めるための、心地よい刺激を沢山いただいた。感謝します。 (木村マルミ)

毎年よ彼岸の入りに寒いのは 子規 この句が好きだ。前年は「おかんがいうには・・」の吹き出しを付けた作品を描いた。今年も「毎年よ・・」の言葉どおり出品できたこと、「春はぼむ展から」 と足を運んでいただいた方々に感謝。21日(春分の日)の搬入から27日搬出まで 7日間 の画廊通いを終え、心地よい疲れがある。 また 来春 余花庵で see you again .

(ののぐち・さとる)

今年はマンボウが明けた日が初日となり、昨年予約した時には考えもしていなかった。結果的に連日盛況で濃厚な一週間だった。南光さんに参加していただいたトークイベントの日だけは早いうちから大雨予想が出ていて、それで開始の時刻には多くの人が早めに家路についてしまった。それならばとレイアウトを円座懇談会風の作りにしたのは結果的には正解で、こういう動きの速さが少人数のグループの良さだなあと思ったものだった。 (篠原 ユキオ)

やりたい事を楽しくやっていくとのコンセプトで原点に戻って。朝ドラの「おいしくなーれ〜」のごとく、おもしろくなーれ〜と唱えないけれど思いの筆を進めました。また来年も楽しくやれるよう一年を過ごして行きたいと考えます。今回小2年の同級生と66年ぶりに対面対話できたこと等、コロナ禍の中久しぶりに旧知の多くの方と近況を対面で交換できたことは貴重な時間だと感じました。漫画展を通じての交換を大事にしたいと思います。 (國府 弘昌)

今年も春の訪れとともにぼむ展が無事終了した。数年前まではメンバーのほとんどが職を持っていたため 忙しい合間を縫っての作品制作をしていた。ここ 2,3年は皆さん年金生活者になり有り余る時間の中での作品制作をしている。作品上はそれほど変わらなくても制作する上でこの変化は実に大きい。1年の自由な時間はたっぷりある。でも、トータルで考えると老人に残り時間は少ない。今までとは違った漫画や絵画制作を考えてみるのもありかなと思った。 (カワキタ カズヒロ)

一年ぶりの顔合わせだ。やはりズームと違いしっくりくる。特に漫画トークでは設立当時の懐かしい話や各メンバーの漫画観にふれ一気に若き頃の自分に戻ったように感じた。 高校三年で「ぼむ展」に足を運び、一コマ漫画の魅力に はまった時のことを思い出す。そして描けるものの中からアイデアを模索していたなあと思う。そうではなく描きたいものを追求するべきだったと悟った。「遅いわ!」と自分にツッコミながらも楽しい時間だった。 (外村晋一郎)

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